バルサ移籍情報「ネイマール移籍騒動の弊害は4つ」
今シーズンの移籍期間が終了してから約1週間が経過しました。
新たな戦力を加えたクラブは、ここから落ち着いてチームを構築していく時期なのですが、バルサ界隈では未だにネイマール獲得失敗の影響について騒がれています。
本日は、現地紙の報道を元に一連のネイマール獲得騒動にまつわる弊害を4つご紹介します。
ロッカールームが抱える不満
今回のネイマール獲得作戦において、バルサのクラブとしての対応に一部の選手たちが不満を抱えていると言われています。
まずは、そもそもネイマールの獲得失敗に不満を感じている選手たち。ネイマールと個人的に仲のいいメッシやスアレスをはじめ、一部の主力選手たちは今シーズンのネイマールの凱旋に期待していました。また、バルトメウ会長自身も選手たちにネイマール獲得に動いていることを伝えていたとも報じられています。
ところが、蓋を開けてみればクラブが獲得したのは昨シーズンにバルサ移籍を蹴ったグリーズマンであり、ネイマールへのオファーは今一本気度が感じられない交渉をダラダラと続けただけ。こうしたクラブの姿勢に失望した選手がいるそうです。
また、ネイマール獲得のためのトレード要因として挙げられていたラキティッチ、デンベレ、トディボといった選手たちがクラブの対応に不満を感じているという報道が出ています。これについては、バルトメウ会長が先日の会見で「ネイマールへのオファーにトレード要因として含まれた選手はいない。選手のトレードを希望したのはパリ・サンジェルマンであり、我々のオファーは買取義務付きのレンタルであった。」とコメントし否定しています。
しかし、真偽のほどはわかりませんし、ラキティッチなんかは実際にリーガで出番を与えられなかったので、移籍関連の何かがあったとしか思えません。こうしたクラブの対応に不満を感じていたとしても何ら不思議ではありません。
監督の不満
そして、ネイマール獲得作戦の最大の被害者として、バルベルデ監督が挙げられています。そもそも、バルベルデ監督が就任したばかりのシーズンにネイマールは突如移籍し、着任早々にチームの再編成を余儀なくされています。
そこへ今回のネイマール復帰の話が舞い込み、一度はグリーズマンとのダブル獲得を了承したものの結局移籍は実現せず。2年前と今年とで、2度にわたってネイマールに翻弄される形となってしまいました。
当然、監督の頭の中ではネイマール獲得後の編成についても練られていたことでしょう。結局最後までネイマール獲得に踊らされたうえに、一部の主力選手たちにも影響を与え、バタバタの状態でリーガ開幕を迎えることになりました。実際、クレマン・ラングレは移籍期間の終了後に、「ネイマールについてはたくさんの噂があった。クラブにとってはとても忙しい時期だった。でもそれはすべて終わったこと。これで僕たちはよりやりやすくなったね。」とコメントしています。
こうしたバタバタが影響したかどうかは分かりませんが、バルサは開幕3節で勝ち点を5ポイント落としています。
メッシへの風評被害
ネイマール獲得を巡っては、仲良しのメッシにも様々な噂が挙がりました。
これまでも移籍期間の度に「メッシが裏で獲得を勧めた」とか「メッシが獲得を拒否した」とかあらぬ噂を報じられていたメッシですが(その都度、本人が否定しています)、今回も例外ではありません。
「ネイマール獲得をクラブに進言した」、「グリーズマンの獲得はやめ、ネイマールを獲得するようにクラブに進言した」といった噂が流れました。ちにみに、グリーズマンについては、バルトメウ会長が会見において、「グリーズマンの獲得に反対した選手は一人もいなかった」とコメントしています。
そして、昨日のスペイン紙の報道では、「ネイマール獲得をクラブに進言したメッシに対しラキティッチ、ユムティティ、デンベレらが不快感を覚え、会話を拒否している。メッシは彼らに謝罪する必要があるだろう。」と報じられています。例によって今回も根も葉もないうわさだとは思いますが、一人の選手の移籍騒動でバルサのロッカールームがここまで色々書きたてられるのは心地よくありません。
特に、バルサはここからチームとしてまとまって新たなメンバーでチームを構築する必要があるため、こんな噂は気にせず一致団結してほしいものです。
冬の移籍市場への影響
さて、4つ目の弊害は冬の移籍市場(あるいは来夏の移籍市場)への影響です。
ネイマールの獲得失敗後、すぐに今冬か来夏にバルサが再獲得を狙うとの報道が出ましたが、バルトメウ会長は会見にて「バルサがネイマールの獲得を狙うことはもうない」とコメントし否定しています。
しかし、何が起こるかわからない移籍市場においては、この時期の関係者のコメントは全くあてになりません。
例えば、今冬に再びネイマールがパリ・サンジェルマンからの移籍を宣言し、レアル・マドリーなどのライバルクラブが獲得に動いた場合、あるいはロッカールームから獲得の希望が出た場合、バルサは獲得に動かざるを得ないでしょう。
そうすると、再び今夏のようなドタバタ移籍騒動が展開される可能性もあり、監督のプランや選手たちに悪影響を与える可能性もあります。
ネイマールも来年は28歳、元バルサのスター選手とはいえ、そこまで獲得に拘る必要はないのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
良くも悪くもお騒がせな人気者ネイマールですが、今回の移籍騒動でバルサ内部に少なからず弊害があったことは間違いありません。
リーガはここからが本番ですから、いない選手のことはさっさと忘れ、今の素晴らしいメンバーで新たなバルサを構築してほしいものです(^▽^)
それではまた、ビスカ・バルサ!