5分で読めるバルサ戦レビュー【リーガ第2節 FCバルセロナVSレアル・ベティス 2019/8/26】
2019年8月26日、リーガ・エスパニョーラ・第2節のレアル・ベティス戦が本拠地カンプノウで開催されました。
バルサは前節のアスレティック・ビルバオ戦で手痛い黒星を喫しています。また、この試合はメッシ、スアレス、デンベレが怪我で欠場するという危機的な状況にある中、代わりの選手たちがどのような結果を残すのか注目を集める一戦となりました。
それでは、試合のレビューをご覧ください!
この試合のポイントは?
1.前節よりは改善された連携
2.グリーズマン×グリーズマン!
3.カンテラーノたちが躍動!
1 試合概要
前半、バルサは前節に引き続き、敵陣でボールポゼッションこそできますが、中々違いを作ることができずに前線にパスが出せない状況が続きます。そんな中、6分にはC・ペレスのアシストからフレンキーにフリーのシュートチャンスが到来しますが、遠慮したのかここではシュートを打たず決定機を活かしきれません。
一方、ベティスは自陣に下がっての守備からカウンターを狙います。15分、ブスケツの不用意なパスミスから新加入のフェキルにフリーでボールが渡り、これをフェキルが冷静に流し込んで先制します。ベティスはこれが前半の初シュートでした。
このまま前半が終了するかに思われた41分、S・ロベルトのクロスに飛び出したグリーズマンが見事に合わせ、バルサ初ゴールを記録。前半は1-1で折り返します。
後半に入ると、バルサは前半よりも攻撃のテンポやリズムが向上し、ゴールラッシュとなります。50分グリーズマン、56分C・ペレス、60分ジョルディ・アルバ、77分ビダル、計5ゴールを記録しました。また、終盤にはバルサBの16歳アンス・ファティがバルサ史上2番目の若さでのリーガデビューを飾りました。
79分にはグリーズマンのパスミスからベティスのモロンが豪快なミドルシュートを決めますが、反撃はここまで。試合は、5-2でバルサの勝利です!
2 フォーメーション
どうなることかと思われた前線は、無難にラフィーニャ、グリーズマン、C・ペレスの並びでしたね。また、プレシーズンでは左に配置されていたC・ペレスでしたが、この試合では右に配置されています。利き足が左なので、こちらのほうが適正ポジションでしょうか。
後半はフィルポが入ったことで、ジョルディが前線に上がっています。選手が足りなくてもこのように柔軟な選手配置ができるとチームとしてはありがたいところです。勝ってるからこそというのもありますが(笑)。
3 スタッツ
【得点】バルサ:⚽⚽グリーズマン(41分、50分) ⚽C・ペレス(56分)
⚽ジョルディ・アルバ(60分)、⚽ビダル(77分)
ベティス:⚽フェキル(15分)⚽モロン(79分)
【警告】バルサ:イエロー1(ピケ)
ベティス:イエロー1
【ポゼッション】バルサ:70%
ベティス:30%
【シュート(枠内】バルサ:20(7)
ベティス:4(3)
試合のポイント
1.前節よりは改善された連携
この試合も前節に引き続きメッシとスアレスを欠くということで、バルサがどのように攻撃面で違いを作るのかは大きな注目ポイントとなりました。
全体の印象としては、「前節よりは改善された」かなというところです。ホームの後押しというのも多分にあったのではないでしょうか。相変わらず、特に前半はボールポゼッションこそできるのですが、そこから違いを作ることができず相手を崩せない時間帯が続きました。
やはり、今日のようなメンバーだとラフィーニャやC・ペレスあたりが個人技で相手DFを崩してくれないと攻撃にリズムが生まれません。あるいはサイドバックが相手DFの裏を取るか。ジョルディ・アルバの飛び出しはこの試合でも相当効いていました。
ただ、後半に入ってからは徐々にバルサのリズムもよくなり、ティキタカから相手を崩す場面も見られるようになりました。前節から相当練習して連携を深めたのか、あるいはロッカールームでバルベルデ監督から激があったのか。いずれにしろ前節からの向上が見られた点は本当に良かったです。このメンバーでも5点取れるという実績を作れたのも今後に向けて非常に大きいです。
2.グリーズマン×グリーズマン!
さてさて、この試合の主役は何と言っても見事な2ゴールでファンを沸かせたグリーズマンでしょう。期待の新戦力が早速活躍してくれるのはファンとしては何とも嬉しいものです。この2点はどちらもグリーズマンらしさが溢れる得点でした。
41分のゴールでは、S・ロベルトの右サイドからのクロスに反応し、足先でタッチしてボールを流し込んでいます。やや後ろからのクロスということもあり、決めるのは難しいシュートでした。常にゴールを狙うストライカー嗅覚があるからこそ決められたゴールだったのではないでしょうか。相手DFの背後から裏を狙う動きはグリーズマンらしかったです。見事なクロスを送ったS・ロベルトにも拍手です。
50分のゴールは完全に個人技でしたが、これまたゴラッソです。右サイドから切り返して左足でのミドルシュート一閃。メッシやロッベンなど一流のサイドアタッカーが好むシュートですね。こんな素敵なシュートを持っているなら、メッシとスアレスが復帰したとして、サイドで起用されるグリーズマンも見てみたいものです。3人並んでのプレーを妄想させてくれる、そんな素晴らしいシュートでした。
この試合ではwowwowの解説者の方も言っていましたが、やはりグリーズマンはスアレスとはタイプが異なります。どちらかというと前線にどっしり構えてポストプレーや相手との駆け引きで勝負するスアレスに対し、グリーズマンはより流動的で、相手の背後を取る動きを好みます。今後グリーズマンがどのようにフィットできるかは分かりませんが、バルベルデ監督には上手く特徴を使い分けてほしいですね。
グリーズマンのゴラッソを含め、試合のハイライトはこちらをご覧ください!
(動画は、「VirusGamingYT」様より引用)
Barcelona vs Real Betis 5-2 All Goals & Highlights 25/8/2019 [HD]
3.カンテラーノたちが躍動!
この試合、前節に引き続きC・ペレスがいい結果を残してくれました。そして、初出場のファティ君。正直、昨日まで名前も聞いたことがなかったです(笑)。負傷者が出ているからとはいえ、カンテラーノが活躍する姿が見れるのはやはり嬉しいです。
まず、C・ペレスですが、本当に上手いですね(笑)。このままの調子が続くのであればトップ昇格も近いでしょう。この試合でもちゃっかり1得点決めてアピールに成功しています。そしてこのシュートが良かったです。まだ見ていない方はぜひ動画をご覧いただきたいのですが、シュートに入る前のトラップが何ともセンスを感じさせます。
また、決定力だけではなく、ドリブルで違いを作れるというのも大きいです。この試合でもドリブル突破を試みて、何度か相手DFを崩していました。何より加速力があるのがいいです。バルサのウィングに必要な要素を十分に備えているように見えます。
メッシとスアレスが戻ってきたらバルサBに戻される予定なのでしょうが、ぜひここは戻さずにトップチームで使い続けてほしい。そんなポテンシャルを感じさせるような本日のプレーでした。
そして、16歳のアンス・ファティ君。この選手も16歳とは思えないほどの落ち着きぶりで、ボールを持てば可能性のあるプレーを披露してくれました。やはり足が速くて機敏性があるので、バルサらしいアタッカーです。ドリブル突破からのシュートも見せてくれました。トップチーム定着はまだまだ先でしょうが、こういった機会にいいアピールをすることが大切です。今日は十分なアピールになったでしょう。今後が楽しみな選手です。
いやーしかし、バルサBにこんなにいい選手たちがいるならもっと試合で使ってほしいですね(笑)。
独り言
前節の暗いイメージを拭い去り、見事、大量得点での勝利でしたね!
やっぱりバルサは勝ってくれないと嫌です(笑)
上でも書きましたがこの試合のC・ペレスは本当に良かったです。見事に違いを作っていました。ゆくゆくはペドロのような選手になってくれないかな、なんて期待を込めてみていました。
それと、個人的にはラキティッチの欠場が気になります。前節は途中から出番があっただけにてっきり後半からくるかと思っていましたが結局最後まで出場は無し。時期が時期だけに移籍関連で何かあったのではと変な想像をしてしまいます。やはり、ラキティッチには残留してほしいです。
次節はアウェイでオサスナ戦ですか。メッシの復帰も近いですし、とりあえずはこのメンバーでも何とかなりそうです。次節も勝利を期待しましょう!!
それではまた、ビスカ・バルサ!