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5分で読めるバルサ戦レビュー【リーガ第3節 FCバルセロナVSオサスナ 2019/9/1】

 2019年9月1日、リーガ・エスパニョーラ・第3節のオサスナ戦がエスタディオ・エル・サダルで開催されました。

 バルサは前節のレアル・ベティス戦で5-2と勝利、新加入グリーズマンの2得点もありここからさらに勢いに乗りたいところです。この試合では引き続きメッシ、スアレス、デンベレが怪我で欠場するため、C・ペレスやアンス・ファティといったカンテラーノたちの再びの活躍も注目を集める試合となりました。

 それでは、試合のレビューをご覧ください!

 

この試合のポイントは?

1 眠くなるような前半

2 セルジ・ロベルトはやっぱり右サイドバックがいい

3 アンス・ファティ初ゴール!! 

 

1 試合概要

 レギュラーメンバーを怪我で欠くバルサは、前節と全く同じメンバーで前半をスタートさせました。前半はホームの勢いもあってオサスナが前線から猛烈なプレスをしかけ、バルサのパス回しを分断します。一方、バルサはオサスナの勢いに押され中々ボールを保持することができず、開始早々2本のコーナーキックをオサスナに与えています。試合が動いたのは7分、右サイドからのクロスをファーサイドでフリーで待っていたロベルト・トーレスがボレーシュートで叩きこみオサスナが先制します。

 その後、バルサはボールポゼッションから反撃のチャンスを試みますが、中央をがっちり固め猛烈なプレスをしかけるオサスナの守備陣を崩すことができず、結局ゴールチャンスを一度も作ることができず。前半は、0-1で折り返します。

 後半開始早々、バルサは前半動きが悪かったセメドに変えて、前節デビューを飾ったアンス・ファティをピッチに送ります。すると、右サイドバックにセルジ・ロベルトが入ったことで攻撃のバリュエーションが増え、流れは一気にバルサへと傾きます。51分、右サイドでボールを持ったC・ペレスのクロスをファティがヘディングで流し込み同点に追いつきます。ファティはバルサ初ゴールを記録しました。そして、64分、途中出場のアルトゥールがペナルティ・エリア内で相手DF二人を交わし、冷静にゴールを決め、バルサが逆転に成功します。

 このまま試合はバルサ優勢で進むかと思いきや、逆転されたホームのオサスナがここから猛攻を仕掛けます。そして81分、ペナルティエリア内でピケがハンドを取られ、オサスナにPKが与えられます。これを、この日2ゴール目となるロベルト・トーレスが冷静に決め、土壇場でオサスナが同点に持ち込みました。

 試合は、2-2の引き分けです。

 

2 フォーメーション

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前半→後半

 前半は前節と同じメンバーでスタート。後半開始からセメドに変えてファティ、S・ロベルトが右サイドバックに、ラフィーニャが中盤にシフトしています。その後、ラフィーニャに変えてアルトゥール、フレンキーに変えてビダルが投入されています。


3 スタッツ

【得点】バルサ:ファティ(51分) アルトゥール(64分)

    オサスナ:⚽⚽ロベルト・トーレス(7分、81分)

【警告】バルサ:イエロー4(S・ロベルト、フレンキー、ピケ、ラングレ)

    オサスナ:イエロー3

【ポゼッション】バルサ:75%

        オサスナ:25%

【シュート(枠内】バルサ:8(4)

         オサスナ:15(5)

 

4 試合のポイント

眠くなるような前半

 この試合の前半、バルサは決定機を一度も作ることができませんでした。ここ数試合続いている、「ボールを持てども違いを作れず」状態がさらに悪化している印象です。相手DFを剥がすことができる選手がいないというのもありますが、今日はオサスナの猛烈なプレスの前にポゼッションもなかなか安定せず、横パスやバックパスばかりが目立ちました。いわゆる、無駄なポゼッションというやつです。

 こういう場合、ボールを落ち着かせ、周囲が安心してボールを預けることができる選手が中盤に欲しいわけですが、前半のメンバーだとそれも厳しい。本当はフレンキーやS・ロベルトにその役を担ってほしいのですが、両選手とも今のところはできていない印象です。やはり、アルトゥールなり、ラキティッチなりボールをしっかり持って試合の流れをコントロールできる選手が1枚は欲しいです。

 その意味で、後半アルトゥールが入ってからバルサのポゼッションは見違えるように良くなりました。ドリブルで相手を剥がせるのも素晴らしい。次節はぜひアルトゥールスタメンで見たいですね。バルベルデ監督には、前節も今節も前半のメンバーでは試合が作れなかったことを踏まえ、メンバーを再考していただきたいです。

 

セルジ・ロベルトはやっぱり右サイドバックがいい

  この試合、後半開始から流れはバルサに傾くわけですが、最大の要因はセルジ・ロベルトが右サイドバックに入ったことでしょう。

 セメドを悪く言うわけではないのですが、セメドの攻撃はどちらかというと単調気味です。右サイドを上下はするものの、攻めあがってからのバリュエーションに乏しく、周囲と連携して崩すわけでもドリブルで突破するわけでもありません。その結果、バルサの攻撃はジョルディ・アルバがいる左サイドに偏りやすく、相手DFからすれば比較的楽に対応することができます。

 一方、セルジ・ロベルトはスピードこそセメドに劣るものの、飛び出しのタイミングや周囲との連携においてセメドを大きく上回ります。単独では崩せなくても、周囲と連携してより効果的なプレーができるわけで、相手からするとこの方が怖いわけです。後半、セルジ・ロベルトが右サイドに入ってからは、左一辺倒だったバルサの攻撃が、両サイドから作れるようになり、相手を圧倒することができました。

 バルベルデ監督は今シーズン、セルジ・ロベルトを中盤で使いたそうな雰囲気ですし、本人も中盤が好きなのかもしれません。ですが、バルサにとってより良いオプションとなるのは、やはり右サイドバックではないかと、改めてそう思わせられた試合でした。

 

アンス・ファティ初ゴール!!

 さてさて、試合の方は2-2の引き分けということで昇格組相手には物足りない結果となってしまったわけですが、この試合はファティの初ゴールという素晴らしいシーンもありました。

 前節、クラブ史上2番目の若さでデビューしたばかりの若者ですが、この試合では出場からわずか6分余りでゴールを記録してしまいます。スーパースターになるような選手たちは、こういう形で人々の記憶に残るようなゴールやプレーをすることが多いですが、このファティという選手も何か光るものを持っているような、スター性を感じさせてくれます。ゴール後に感動から目を輝かせていたのも印象深いです。

 何より、右サイドのC・ペレスのクロスから決めたというのも熱い。若いカンテラーノ同士の連携での得点なんて、久しく見ていなかった光景ではないでしょうか。この二人には今後も活躍を続けてほしいです。

 ゴール後は試合から消えていたり、簡単なパスミスで攻撃の流れを断ってしまったりと、まだまだトップチームに定着するには課題が多そうなファティですが、ここまでは順調に結果でアピールすることができています。今後も出番は与えられるでしょうから、貪欲にチャンスを狙ってほしいところです。

 

 ファティの活躍を含む試合のハイライトはこちらをご覧ください。

(動画は、「Greatest Koora HD」様より引用)


Oѕaѕuna vs Barcelona 2-2 - Highlights & Goals Resumen & Goles 2019 HD

 

独り言

 前節、全く試合を作ることができなかったメンバーと同じということで嫌な予感はしていましたが、やはり勝ち点を落としてしまいましたか。

 前半のプレーは本当に退屈で、時間的にもウトウトしてしまいました(笑)。

 まあでも、ファティ君の初ゴールやアルトゥールのきれきれのプレーを見ることができたので、それはそれで良かったです!

 今日は見ていて、フレンキーのプレイも気になりました。どこか遠慮しがちというか、大人しいというか。さすがにパスの流れを分断したりはしないのですが、効果的なプレーは少なかったですね。フレンキーならもっと大きな役割をこなせると思うので、アヤックス時代に見せていたようなピッチ上の指揮者たるプレーを見せてほしいのです。まあ、まだ移籍したばかりですし、もう少し時間がかかるかもしれませんね。

 あとは、上でも書きましたが、アルトゥール素晴らしかったです!

 やはり彼のターンやボール裁きはシャビを彷彿とさせるというか、とても外部から来たようには思えません。バルベルデ監督、次節は右サイドバックにセルジ・ロベルト、中盤にアルトゥールとフレンキーでお願いします(笑)。

 次節はホームでバレンシアですか。さすがにメッシは戻ってくるでしょうから大丈夫かな。ホームとはいえ代表ウィーク明けの強敵ですから一筋縄ではいかないでしょう。しっかり勝ち点3を取りに行ってほしいですね。

 

それではまた、ビスカ・バルサ!