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バルサ選手情報「なぜ出番がない? ラキティッチが起用されない理由」

 イヴァン・ラキティッチが苦しんでいます。
 リーガ・エスパニョーラは第3節まで終了したものの、ラキティッチに出番があったのは第1節アスレティック・ビルバオ戦の後半のみ。
 前節に至っては、前半を終えて0-1のビハインドから何としても逆転が必要という状況でしたが、バルベルデ監督はラキティッチではなくアルトゥールとビダルを選択しています。
 もはや中盤で5番目以下の序列となってしまったラキティッチ。
 本日は、ラキティッチがここまで起用されない理由を現地紙報道を基に考察します。

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ラキティッチが起用されない理由

1 選手のコンディション不足説

 まず、単純に選手のコンディションが十分ではないという可能性について。
 試合ではベンチ入りこそしていますが、練習での動きだったり体のキレなどが、監督が本来求めているレベルに達していないというのはよくあることです。あるいは、練習への取り組み姿勢が不十分で、監督から信頼を得られていないということも。
 しかし、それであればそもそもベンチ入りすらしない可能性が高いのと、第1節の後半で起用されていながら前節起用されなかった理由が説明できません。
 前節のあの状況ですら出番が与えられなかった状況を見るに、もっと根本的な部分に原因があるように思えます。
 なので、この説は可能性が低いでしょう。

2 監督との関係悪化説

 こちらも選手が出番をなくすパターンとしては良くあります。
 選手と監督の個人的な関係が悪化し、試合で一切起用されなくなるというもの。
 思い出すのは前ルイス・エンリケ監督とジョルディ・アルバの関係でしょうか。試合で起用されず不満だったジョルディのちょっとした発言から、両者の関係はこじれにこじれ、その関係の悪さはエンリケ監督がスペイン代表監督に就任した時にも影響していました(当時、ジョルディは代表に招集されない期間が続きました)。
 では、ラキティッチの場合はどうか。
 両者の関係が悪化しているなどといった特段の報道は見られませんが、楽天カップのチェルシー戦後の会見にて、バルベルデ監督が「ラキティッチは素晴らしい選手で、ここ2年はスタメンであったが、今後はどうなるかわからない」という趣旨の発言をしていたのは記憶に新しいです。公に報道されていなくとも、この発言はラキティッチにとっては面白いものではないでしょう。ここから二人の関係が悪化したという可能性も十分に考えられます。もしくはもっと前から関係は悪化していて、この発言に至ったという可能性もあります。
 いずれにしろ、ベンチスタートが続く今のような状況では、二人の以前のような信頼関係はないのかもしれません。

3 移籍濃厚説

 こちらは可能性としてかなり高そうです。
 フレンキーを獲得して以後、ポジション的に被るラキティッチは常に放出候補と言われてきましたし、ネイマール移籍のトレード要因とされていたのもどうやら本当のようです(肝心の移籍はどうやら実現しなそうですが…)。
 クラブとしては、移籍が濃厚なベテラン選手よりも新たに獲得した選手たちを起用したいのは当然の話です。
 ラキティッチ本人と代理人ははことあるごとにバルサ残留を強調していただけに何とも酷な話ではありますが、移籍濃厚だったのであれば起用されないのも納得です。
 最近では、ユベントスへの移籍が騒がれています。移籍市場は明日クローズの予定ですので、それまでに何か動きがあるでしょうか。残念ですが、バルサとしては、放出したがっているようにしか思えません。

4 世代交代説

 こちらも移籍話と同様、クラブの大人事情によるものです。
 上でも書きましたが最近のバルサは黄金世代の退団を見据え世代交代を積極的に進めています。
 中盤もその例外ではなく、シャビやイニエスタの退団後はアンドレ・ゴメス(現エバートン所属)やアルトゥールを獲得するなど、選手の若返りを試みています。
 ここ数年活躍していたとはいえ、ラキティッチも今年で31歳になります。外部からの補強という面も考えれば、真っ先に入れ替え候補となるでしょう(ただ、年齢的にはビダルのほうが1歳上なんですがねえ…)。
 今後はフレンキーやセルジ・ロベルトなどの若い選手を起用するとクラブとして決めたのであれば、ラキティッチに出番がないのも納得です。

ラキティッチの今後は?

 では、ラキティッチの今後はどうなるでしょうか?
 上でも書いたとおり移籍市場はあと1日でクローズします。
 ここまで移籍の噂が絶えなかったラキティッチですが、今の時点で具体的な動きは報道されていません。
 ここでは、ラキティッチが残留すると仮定します。

 仮にラキティッチが残留してくれた場合ですが、「必ずラキティッチを使わざるを得ない時が来る」でしょう。
 前節起用されていたフレンキーとS・ロベルトですが、シーズンを通してバルサの中盤を構成するには不十分です。この二人では、ゲームのテンポをコントロールする中盤の舵取り役ができません。フレンキーに至っては将来的に不動のスタメンになる可能性はありますが、今のところはできていないのが現状です。
 現メンバーでこの役割をこなせるのは、アルトゥールかラキティッチくらいでしょう。
 シーズン序盤こそ起用されない可能性もありますが、それで結果が出なければラキティッチが起用されるでしょう。
 ラキティッチのゲームメイク力とパスセンスは、それだけバルサにとって大きな武器です。
 思い返せば、ラキティッチが移籍したばかりのシーズン後半にも、ベンチを温めて移籍濃厚と言われている時期がありました。この時ラキティッチは「(ベンチスタートは)監督が決める、彼の判断だ。僕は努力して準備万端であることを証明するだけだ。僕にとっては難しかったけど大事なのはチームにベストを尽くすことだ。」と発言しています。
 もし残留したとしても、この時と同じように実力でスタメンを奪い返してほしいところです。


いかがでしたでしょうか?
実は私、ラキティッチめちゃくちゃ大好きです!!
というか、バルサファンで嫌いな人は少ないのではないでしょうか。
今回の移籍騒動も相当寂しく、残留を心から願っている一人です。
あー、早く移籍市場クローズしてくれー(笑)。

それではまた、ビスカ・バルサ!