バルサ移籍情報【マウコム放出！】 期待の若手がたった１年で移籍へ
２０１９年８月２日（金）、ＦＣバルセロナからＦＷマウコムの移籍に関して、ゼニト・サンクトペテルブルクと合意に達したと発表がありました。
移籍金は４０００万ユーロ（約４７億円）に加え、出来高で５００万ユーロ（約６億円）が加算されます。また、もしゼニト・サンクトペテルブルクからマウコムが他クラブに売却された場合に、バルサが売却差益の権利を保有するとのこと（どれくらいの割合かは公表されていません）。
２０１８/２０１９シーズンに加入して以来、わずか１年での放出となりました。なお、バルサがマウコムを獲得した際の移籍金が４１００万ユーロであるため、移籍金を全額回収することに成功しています。出来高次第では収益が生じる可能性もあります。
バルサでの貢献は？
マウコムはバルサで２４試合（リーガ１５試合、国王杯６試合、チャンピオンズ３試合）に出場し、４ゴール２アシストの記録を残しました。期待されていたほどの出場機会を得ることができずわずか４ゴールにとどまりましたが、このうちの１ゴールは、カンプノウで開催された国王杯準決勝のレアル・マドリー戦における貴重なゴールでした。
マウコムのゴール及びアシストについては、以下の動画をご覧ください。
（動画は、「FCBfanclub」様より引用）
Malcom 2018/19 ● Hungry ● Malcom Barcelona Highlights, Skills, Goals & Assists ● 1080p
クラブ主導での入団経緯
そもそもマウコムに関しては、出だしから少しかわいそうな一面がありました。
昨シーズンの移籍期間において、マウコムは当初セリエＡのローマへの移籍に傾いていました。しかし、クラブ間合意後にバルサから突如オファーがあり、急転直下でバルサ入りが決定しました。当然、ローマとの関係はこじれにこじれることに…
この移籍に関しては、バルベルデ監督が公の場で「自身は一切関与していない」旨の発言をしたことで、クラブ主導による補強であることが分かりました。しかも、バルベルデ監督が補強を希望していたのはチェルシーＦＷのウィリアンだったようで（結局ウィリアンはチェルシーと合意できず獲得できませんでした）、ウィリアンが獲得できない代わりにクラブ主導でマルコムを補強したとの見方が強いです。
当然、マウコムにとっては監督の信頼がない状態から厳しいスタートとなりました。
信頼を得るために奮闘した１年間
そんなマウコムですが、バルベルデ監督の信頼を勝ち取るために奮闘した１年間だったのではないでしょうか（結果的に勝ち取れなかったのは仕方ない…）。出場機会こそあまりありませんでしたが、途中出場でもめげずに積極的にプレーしようとしているのが伝わってきました。また、国王杯でマドリーから奪った同点弾はファンの心を掴んだことでしょう。
個人的には、あと１年は見てみたかったというのが正直なところです。そもそもマウコムは１年前までヨーロッパ有数の若手といわれていました（今でもそうです）し、クラブ主導とはいえ、ファンの期待はそれなりに大きかったのではないでしょうか。力を出し切らせてもらえず、不完全燃焼でバルサを去ることになったのだとしたら少し気の毒です。
まあとはいえ、どうやら新クラブでは給与も上がるようですし、おそらくはエース級の扱いを受けることになると思うので、心機一転頑張ってほしいですね！
バルサでの経験を活かしてぜひ新天地でたくさんゴールを決めていただきたいです。
放出は、新たなアタッカー獲得のための布石か？
さてさて、マウコムを放出したことでバルサの前線はメッシ、スアレス、グリーズマンのメガクラック３人と、デンベレ、コウチーニョ、ラフィーニャとなりました。あとはカルレス・ペレスやアベル・ルイスなどのカンテラーノがいます。
このうち、コウチーニョやラフィーニャは移籍濃厚とされていますので、移籍が実現したとすると、戦力として計算できるのは４人＋カンテラーノとなります。シーズンを戦い抜くうえでは戦力不足は明らかです。
このため、おそらくあと一人のアタッカーの獲得は可能性が高いと思われますが、果たしてそれが誰になるのか。
噂されているように、ブラジルのスパースターの復帰はあるのか。
それとも、思い切ってカンテラーのにかけるのか。
あるいは、マウコムのように電撃入団があるのか（笑）
残りの移籍期間も楽しみで仕方ありません！
本日は、マウコム選手放出についての情報をお届けしました。
最後に、出場機会が限られながらも懸命にゴールを目指していたマウコム選手への感謝と、今後のご活躍を祈願しまして！
それではまた、ビスカ・バルサ！
